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アニメ『ローゼンメイデン オーベルテューレ(Rozen Maiden ouverture)』
    後編『虚飾 -Eitelkeit-』より

水銀燈「真紅!」
真紅 「…うそ!?」
水銀燈「驚いた? ウフフ…驚くに決まってるわね あんなことがあったのだから」
真紅 「どうして…」
水銀燈「私、やっぱりローゼンメイデンだったの お父様が認めてくれた     見て! ローザミスティカもここに!」
真紅 「そんな…そんなこと」
水銀燈「今度こそ胸を張って言えるわ 私は水銀燈、ローゼンメイデンの第一ドール よろしくね真紅♪」
真紅 「うそよ、あなたがローゼンメイデンだなんて…そんなこと」
水銀燈「どうして?」
真紅 「だってあなたはまだ未完成じゃない… 作りかけのかわいそうなドール…     ローゼンメイデンは究極の少女アリスを目指して作られたドール、あなたは…私たちとは違う」
水銀燈「…やっぱりそうなの 私のこと、ずっとそう思っていたんでしょう     自分より劣るかわいそうなドールだと 」
真紅 「それは…」
水銀燈「優しい言葉をかけたことも手をかけてくれたことも     私を哀れんでいただけ 上から見下ろして満足していたんでしょう」
真紅 「違う…」
水銀燈「自分が上だと…自分はお父様に愛されていると…そう思って私を笑っていただけなんでしょう」
真紅 「それは違うわ… 違う… 私は…」
水銀燈「うるさい! …嫌な女。少しばかり恵まれてうまれただけなのに     たまたま上手く作られただけなのに…     私の存在なんて、あなたにとっては自分の価値を高めるだけだった 」
真紅 「違うわ! 私はせめて、サラのもとで幸せに暮らせるようにと思って…」
水銀燈「それが私を馬鹿にしているといっているのよ!     私をローゼンメイデンと認めてくれてなかった!」
真紅 「…だってあなたは!」
水銀燈「あなたみたいなドール、アリスになれるわけがない!     アリスになるのは…私 誰よりもお父様を愛しているこの私…     アリスになってお父様に抱きしめてもらうの… 私を見つめてもらうの…」
(水銀燈、真紅を突き飛ばしてブローチを奪う)
真紅 「? …あっ!」
水銀燈「あなただけがお父様に可愛がられた?」
真紅 「返して!」
水銀燈「抱きしめられ 見つめられ お父様に愛されてる?     そんな幻想…打ち砕いてあげる!  お父様が愛してるのは…」
(水銀燈、ブローチを力いっぱい握り締める)
真紅 「やめて!!」
水銀燈「本当に愛してるのは…   私よ!!」
(ブローチが木っ端微塵に砕け散る)
真紅 「ああぁ! ああぁぁぁぁぁ!! お父様から頂いたものなのに…     お父様の思いが詰まっていたのに… ああぁぁ…」
水銀燈「ウフフフフフ アハハハハハハハ!」
真紅 「どうして…どうして……… ジャンクのくせに…」
水銀燈「……なんですって?」
真紅 「作りかけの… ジャンクのくせに」
水銀燈「!」
真紅 「ジャンク!!」
水銀燈「!!うおおおお!!! 真紅ぅ!!」
(鐘の音)
ラプラス「何事にも潮時はあるというもの……」
真紅  「ラプラス!」
ラプラス「翠星石・蒼星石が眠りにつき、真紅も契約を解除      この時代でのアリスゲームは終了しました。      お楽しみは次の時代に…」
水銀燈 「何を言っているの? うっ!」
(二人が引き離される)
水銀燈 「真紅!!」
真紅  「くっ…」
【参考画像】
(1) Mercury Lampe

(2) Reiner Rubine

(3) hatred#1

(4) hatred#2:What a strong grip she has!

  • 紙芝居形式による問題のシーンのまとめ‥‥5スレ247氏作成
     台詞に画像を付けたものです。  見る(別ウィンドウ)

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